透析中の運動療法について

透析中の運動療法について

透析患者さまは、運動不足傾向にあり、一般の健康的な方と比較して体力や筋力が低下していることが知られています。これは血液透析のための通院による時間的制約や透析中に長い時間横になっていること、透析後の疲れのため活動量が少なくなることが原因の一つと考えられています。

透析中の運動療法を行っています

最も取り組みやすいのがウォーキングです。ウォーキングは全身運動といわれており、筋肉の約80%を使います。ですが、ウォーキングの時間を確保するのは難しいのが現実です。

そこで、おすすめなのが透析中の運動です。当院では、エルゴメーターを使用したペダルこぎ運動やゴムチューブを使用して足に負荷をかける運動などを行っています。スタッフが近くにいるため、患者さまの状態に合わせて無理なく安全に運動ができます。

 

  

エルゴメーターを使用したペダル漕ぎ運動        ゴムバンド運動

期待できること

  • 体力(運動許容能)や筋力の改善
  • 血液循環の向上による透析効率やシャント血流、貧血の改善
  • ADL(日常生活動作)の改善
  • 自律神経機能の向上

ちょっとした運動や透析中の運動療法を無理のない範囲で上手に取り入れ、笑顔あふれる健やかな生活を送りましょう。